看護師には、さらなる収入やキャリアを高める方法があります。
認定看護師になるためには、なりたい分野での経験年数や養成期間に条件があります。
しかし、極めてみたい分野はとことん勉強できて手当てももらえるから、
しかも、看護協会が認める資格なので転職にも有利です。
● 認定看護師を目指して
認定看護師とは、医療の高度化に伴いより複雑な健康問題を抱えている患者さんの看護ケアのためにより専門性の高い技術と知識を身に着けた看護師のことをいいます。資格は日本看護協会で行う認定試験にパスして初めて得られる資格です。医療が高度化することでさらに高学歴の看護師が求められるようになり、大学も次々と増設されています。もっと看護学や医療に関して深く学びたい、研究したいという方が増え、次々と新たな分野の認定看護師も生まれてきています。
● 増加する認定看護師
認定看護師は「救急看護」「皮膚・排泄ケア」「集中ケア」「緩和ケア」などの分野から始まり、現在では21分野にまで広がっています。2008年に脳卒中リハビリテーション看護・がん放射線療法看護が加わり、さらに2011年に慢性呼吸器疾患看護・慢性心不全看護が加わっています。
● 認定看護師の役割
認定看護師は、自分自身が特定の分野における高度な知識と技術を持ち、高い水準の看護ケアができるだけでなく、チームリーダーとしても活躍も期待されています。周囲の看護師や看護師以外の医療スタッフにも自分の知識や技術を教え、時には相談を受けたりしながら医療全体の看護ケアの質の向上にも貢献しています。自分自身の知識・技術を高め深めていくには臨床にいるべきとして、大学院から出て現場で活躍している認定看護師もたくさんいます。
専門看護師都の違いは、がん看護や精神看護といった病気の大きな枠をカバーするのに対し、認定看護師はさらに専門的なある特定された部分について扱っています。最も多いのはがんの分野です。化学療法や放射線療法などの療法の違いによって専門分野ができていたり、術後の再発防止、日常生活を行う上でのさまざまな困難を支援していくケアの在り方や、転移再発予防に関して等、様々な分野で認定看護師が活躍しています。
● 認定看護師になるには
まず看護師国家資格があり、5年以上の実務経験が必要です。そのうちの3年間は自分の専門分野での実務経験であることが必要です。
さらに仕事を中断し、認定看護師のための研修施設と認定された場所で定められた時間の研修を受ける必要があります。6か月以上、600時間以上の勉強が必要です。これらの準備があって初めて認定試験を受けることができます。認定看護師の教育課程の詳細や、入試などの情報、認定看護師の認定試験などの詳細は日本看護協会のホームページで確認することができます。挑戦する分野によって奨学金などの支援情報もありますので、ぜひチェックしてみてください。